登場人物便覧

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【孝静后高氏 (こうせいこうこうし)】
高歓の次女。初め孝静帝に皇后にと望まれたが、高歓は頷かなかった。が、帝は諦めず、晋陽から後宮に入り皇后となった。北斉建国後、中山王妃となるが、弟・高洋に夫を殺されてしまう。後、楊インに再嫁する。

【高湛 (こうたん)】
北斉武成帝。世祖。父は神武帝高歓。おべっか使いばかりを側にはべらせ、武成帝の御世になって北斉の政治は傾きだした。太子・緯に皇位を譲り上皇になるが、三年後に崩御。

【高澄 (こうちょう)】
字は子恵。北斉文襄帝。世宗。蘭陵王の父。父・高歓の死後、東魏の大丞相位と渤海王爵を受け継ぐ。頭脳明晰で美形、冗談好き、女好きで、酒乱でもあった。549年、禅譲間近にして梁からの降人・蘭京に暗殺される。

【高長恭 (こうちょうきょう)】
文襄帝高澄の四男・蘭陵王。名は粛、あるいは孝カンとも。美貌で心優しく、武勇にも優れていた。人気があったために、後主から畏れられ毒殺された。彼の勇ましさは、舞楽の題材になっている。本編の主人公。

【広寧王太妃王氏 (こうねいおうたいひおうし)】
高澄の妾妃で広寧王孝コウの母。孝コウが封爵された後、王太妃となる。長谷川のところでの名は更紗(こうしゃ)。機知があり控え目で、物をよく弁えている女性として描いている。

【孝武后高氏 (こうぶこうこうし)】
高歓の長女。孝武帝が皇后として彼女を後宮に入れるが、高歓を憎んでいた孝武帝は宇文泰のもとに逃げ去り、彼女は同行しなかった。孝武帝の死後、魏の皇族・彭城王元韶に再嫁する。

【高洋 (こうよう)】
字は子進。父は神武帝高歓。北斉文宣帝。顕祖。東魏・孝静帝から禅譲を受け、北斉を建国する。が、即位後五年目くらいから酒乱の気が出てきて、残虐さ、淫乱さを露にする。559年アルコール中毒により崩御。

【高陽王太妃游氏 (こうようおうたいひゆうし)】
高歓の妾妃。高歓が大丞相となった頃、游氏を妾妃にしようとしたが、游氏の父・京之は認めなかった。高歓は游氏を強引に奪い取り、京之はショック死した。游氏は高歓に寵され高陽王テイを生む。徳訓有る女人である。

【崔希舒 (さいきじょ)】
字は叔正。その才能と器量から、高澄が輔政していた時、孝静帝から親愛の情を持たれた。彼ら漢人勢力は勲貴勢力と対立し、その力を削ぐため弾劾した。後主の頃、恩倖らの讒言により処刑される。

【蔡儁 (さいしゅん)】
字は景彦。豪爽で胆気があり、高歓がまだ鎮将だった頃に親しく交遊した。六鎮の乱の折に杜洛周に虜囚されていた彼と高歓は謀り、葛栄→爾朱栄のもとに一緒に走る。高歓が東魏の大丞相となってからも重んじられる。

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