登場人物便覧

【こ】 19件

【高緯 (こうい)】
字は仁鋼。北斉後主。父は武成帝高湛。父の路線を継いでおべっか使いを重用するが、政治的に失策が多かった。577年北周に攻められたとき、幼い息子に皇位を譲って逃亡するが、後に捕らえられ処刑される。


【高イク (こういく)】
神武帝高歓の八男・襄城王。とても美しく、幼いときから器量があった。が、十五歳の若さで亡くなる。北斉の諸王は富豪やおべっか使いと仲良くする者が多かったが、彼と広寧王・蘭陵王だけが文雅を愛した。


【高殷 (こういん)】
字は正道。父は文宣帝高洋。廃帝。父から皇位を譲り受けるが、漢人貴族を重用し、軍閥・勲貴や諸王を蔑ろにする。ために、婁太皇太后や高演、高湛などに廃される。後に、孝昭帝(高演)により毒殺される。


【高演 (こうえん)】
字は延安。北斉孝昭帝。粛宗。父は神武帝高歓。勲貴や諸王を忌む朝に反旗を翻し、楊イン達を殺し、皇帝・殷を廃する。婁太后の後押しを受け即位する。北斉では比較的まともな君主だったが、561年落馬して死亡する。


【高延宗 (こうえんそう)】
文襄帝高澄の五男・安徳王。文宣帝に溺愛されて育てられ、我儘ガキ大将として成長する。が、非常に兄弟思い。北周に攻められ後主は逃亡した後、諸将に担がれ皇帝となり、善戦する。が、捕らえられ長安で自殺する。


【高歓 (こうかん)】
字は賀六渾(がろくこん)。北斉神武帝。高祖。東魏渤海王。六鎮の乱に決起し、爾朱栄の幕下となった後、東魏の大丞相となり、実権を握る。北魏分裂の一因を作った人物。蘭陵王の祖父。高澄・高洋・高演・高湛の父。


【高孝エン (こうこうえん)】
文襄帝高澄の三男・河間王。父・高澄は渤海王嫡子、母は東魏孝静帝の姉という、北斉直系のサラブレッド。故にプライドが高く、武成帝の御世にありながら父を慕い、武成帝に対して敬意を払わなかったから殺された。


【高孝コウ (こうこうこう)】
文襄帝高澄の次男・広寧王。文雅の道に秀で、絵画も得意だった。北周に攻められたとき善戦するが、北斉の逆臣に狙われ落馬し、怪我を負って捕われる。長安連行後病を得、ギョウに帰され亡くなる。


【高孝瑜 (こうこうゆ)】
文襄帝高澄の長男・河南王。故あって婁昭君のもとで育てられ、武成帝とは兄弟のような仲である。が、武成帝がおべっか使いを侍らせるようになってから仲が抉れ、帝の後宮の女を犯したため毒を飲まされ、入水する。


【孝昭后元氏 (こうしょうこうげんし)】
孝昭帝皇后。魏の皇族・元ランの女。文宣帝が帝位にあったとき、帝は魏の皇族を抹殺しようとし、元氏を忌んで弟と彼女を別れさせようとした。孝昭帝が即位し皇后となるが、夫の死後武成帝に辱めを受ける。


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