銀 魂 × 薄 桜 鬼
□ te te te、take off -09-
1ページ/1ページ
―帰宅途中
『そうだ。良かったらあなた方を待っている人たちのお話、聞かせてもらってもいいですか?』
原田「え?ああ、そうだな…」
平助「まずは近藤局長!優しくて仲間思いで面倒見が良くって…それで…えっと…あの…」
原田「いい人だよ。だからオレたちも新選組をやっていける」
『うちの局長と似ていますね。まあでもうちの局長の場合、ゴリラでストーカーなので似ても似つかないと思いますが』
平助「ごりら?」
原田「すとーかー?」
『ゴリラは猿の進化型みたいな感じです、簡単に言うと。ストーカーとは恋愛が不器用で悪質で陰湿な人のことを差します』
平助「なんだソレ…」
『要は残念な人間ってことですね。他には…?』
平助「総長の山南さんだな!」
原田「優しげな物言いしてるがな、実は腹ん中真っ黒なんだぜ」
平助「腕を怪我してからはちょっと変わっちまったけどな…」
『腕の怪我は侍にとっては致命傷ですもんね』
原田「あとは千鶴だな」
平助「そ!千鶴は気が利いて、優しくて弱っちぃくせに正義感ばっかり強くて」
原田「そうそう。前、浪士に絡まれてる女の子を助けようとしたらしいぜ。ま、浪士を倒したのは…」
平助「一君だろ?知ってるぜそれ」
『へえ。ちょうどあんな感じですか?』
「「?」」
「あなたたち!大の大人がこんな子供いじめて恥ずかしいと思わないんですか!?」
「何〜?」
「ソイツがオレの財布すったのが悪ィんだよ!!!」
『オイこらそこ〜。何を揉めている』
「げ!真選組!!!」
「行こうぜ!!」
「「千鶴!!?」」
『は?千鶴?千鶴ってさっき話してた…』
千鶴「原田さん!平助くん!!」
平助「なんで千鶴がこんなとこにいんだよ」
千鶴「わからないの…気がついたらここにいて…。それより無事で良かった…。近藤さんも山南さんも永倉さんも心配してたんですよ…」
原田「わかったから泣くな。な?」
平助「千鶴までこっちに来ちまったのか…」
千鶴「あの…土方さんや沖田さんは…」
『私たちが保護しています。斎藤さんも一緒ですよ』
千鶴「良かった……。あの…これは一体どうなっているんでしょうか…」
『話は歩きながらしましょうか。とりあえず、屯所に戻った方がいいですから。このスリ疑惑少年の事情聴取もしないといけないので』
(雪村!!?)
(千鶴ちゃん!?なんでここに…)
(とりあえずこの子たちのことお願いします。私ちょっとやらなきゃいけないことがあるので)
(何を?)
(逃げることです。では)
(はる光月!!!また無断外出しやがったなァァ!!!!)