銀 魂 × 薄 桜 鬼

□ te te te、take off -09-
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 ―帰宅途中


 『そうだ。良かったらあなた方を待っている人たちのお話、聞かせてもらってもいいですか?』

 原田「え?ああ、そうだな…」

 平助「まずは近藤局長!優しくて仲間思いで面倒見が良くって…それで…えっと…あの…」

 原田「いい人だよ。だからオレたちも新選組をやっていける」

 『うちの局長と似ていますね。まあでもうちの局長の場合、ゴリラでストーカーなので似ても似つかないと思いますが』

 平助「ごりら?」

 原田「すとーかー?」

 『ゴリラは猿の進化型みたいな感じです、簡単に言うと。ストーカーとは恋愛が不器用で悪質で陰湿な人のことを差します』

 平助「なんだソレ…」

 『要は残念な人間ってことですね。他には…?』

 平助「総長の山南さんだな!」

 原田「優しげな物言いしてるがな、実は腹ん中真っ黒なんだぜ」

 平助「腕を怪我してからはちょっと変わっちまったけどな…」

 『腕の怪我は侍にとっては致命傷ですもんね』

 原田「あとは千鶴だな」

 平助「そ!千鶴は気が利いて、優しくて弱っちぃくせに正義感ばっかり強くて」

 原田「そうそう。前、浪士に絡まれてる女の子を助けようとしたらしいぜ。ま、浪士を倒したのは…」

 平助「一君だろ?知ってるぜそれ」

 『へえ。ちょうどあんな感じですか?』

 「「?」」



 「あなたたち!大の大人がこんな子供いじめて恥ずかしいと思わないんですか!?」

 「何〜?」

 「ソイツがオレの財布すったのが悪ィんだよ!!!」


 『オイこらそこ〜。何を揉めている』

 「げ!真選組!!!」

 「行こうぜ!!」



 「「千鶴!!?」」

 『は?千鶴?千鶴ってさっき話してた…』

 千鶴「原田さん!平助くん!!」

 平助「なんで千鶴がこんなとこにいんだよ」

 千鶴「わからないの…気がついたらここにいて…。それより無事で良かった…。近藤さんも山南さんも永倉さんも心配してたんですよ…」

 原田「わかったから泣くな。な?」

 平助「千鶴までこっちに来ちまったのか…」

 千鶴「あの…土方さんや沖田さんは…」

 『私たちが保護しています。斎藤さんも一緒ですよ』

 千鶴「良かった……。あの…これは一体どうなっているんでしょうか…」

 『話は歩きながらしましょうか。とりあえず、屯所に戻った方がいいですから。このスリ疑惑少年の事情聴取もしないといけないので』













 (雪村!!?)
 (千鶴ちゃん!?なんでここに…)
 (とりあえずこの子たちのことお願いします。私ちょっとやらなきゃいけないことがあるので)
 (何を?)
 (逃げることです。では)


 (はる光月!!!また無断外出しやがったなァァ!!!!)


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