茜

□夕暮れがまた茜色に
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冬も真っ盛り、外は信じられないほど寒くて本当に日本か疑ってしまうほどだった。


学校でもインフルエンザやら風邪やら流行っており欠席者が多い。

あたしもその流行りに乗ってしまったのか昼過ぎ頃から少し熱っぽかった。




帰宅し、最高潮にダルくなった体をベッドに投げつけあたしは眠りについた。















『んっ……』




どれくらい寝ただろうか…

窓の外は真っ暗だった。


だが今は真冬。日が短いため外の景色から時間を割り出すのはなかなか難しい。

近くの時計を見ると10時を差していた。


『うわ…』


寝すぎた。じい様は晩ご飯をどうしたのだろうか……


のっそりと起き上がると激しい頭痛に襲われた。


と、その時とてつもなく大きな音が響いた。

何かが割れるような音。神社の方からだ。

ここまで聞こえてくるのだ。余程だろう…。



『!…じい様…!』








(もしかしたらじい様に何かあったのだろうか…)

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