銀 魂 × 薄 桜 鬼
□ te te te、take off -13-
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『名前は光月はる。歳は19で身元不明。最近はとあるゲームにはまっているようで、平助くんと一緒にやる約束を…「誰が自己紹介しろつったァァァ!!!!」』
『違うんですか』
「つーかそれ!この間も同じことしただろうが!!!!」
『やだなァ副長。ジョークですよジョーク。気をとりなおして行きますね。田辺和輝くん9歳。父親は3年前に他界していて、以来母親と二人暮らし。その母親も床に伏せっているようですね』
「収入がねェってわけかァ」
『そんなわけないでしょ。幕府から補助金が出ているはずです』
「んなもん、借金取りに全部巻き上げられてらァ」
今まで黙っていた少年、和輝は初めて口を開いた。
「オレ、借金取りにスリやらされてたんだ…。でも真選組に捕まっちまったし…母ちゃんはダメかも知れねェ」
『諦めるなよ少年。君のお母さんは、きっと助けてみせるから』
「本当!!?」
「光月!!?テメ、正気か?!」
『当たり前じゃないですか』
「こんなんに一々付き合ってられる程暇じゃねーだろ。万事屋かオメーは」
『いいですね、それ。副長がこの仕事やらせてくれないなら私、万事屋やります』
「何言ってんだ。バカも休み休み言え」
『これがバカってんなら私はバカで結構です』
「…………なら条件をつける」
『?』
「奴らの中から一人、もしくは二人を同行させろ」
副長の言う奴らとはもちろん……
「俺は別に構わん。ここでは世話になっているしな」
『そう言ってくれると思ってましたよ』
「それで、そいつが例のガキか?」
『はい。和輝くんです。和輝くん、こちらは斎藤さん』
「コイツで大丈夫なのかよ」
『ええ。私なんかよりずっと役に立ってくれるはずですよ。では行きましょう』
「行くって、どこにいくの?…はるちゃん」
『げ』
「総司…」
「午後から仕事じゃなかったの?」
『仕事中ですよ。これから出張してきます』
「一君も?」
『それが条件ですから』
「僕も行っちゃダメ?」
『はい』
「なんで?」
『いらぬ面倒が起きそうなので』
「君の中の僕ってどんな存在なのさ」
『ろくな存在じゃないですね』
「僕にとって君は必要な存在なんだけどな」
『私にとって沖田さんには必要性を感じません』
「総司は新選組一の剣各だぞ」
『……沖田はどこでも新(真)選組一なんですね。時間がありません。沖田さんの好きにしてください』
(へぇ〜ここが江戸ね)
(珍しい物が多いな)
(遊びに来たんですかあなた方は)
(なぁ姉ちゃん、コイツら上京でもしてきたの?)