V

□[cherry★]
2ページ/2ページ





徐徐に唇を近付けてゆき、新八の唇に俺の唇が重なりかけると
ちいさな可愛らしい唇から甘い吐息が漏れてそれに誘われるようにして

ぷっくりしたチェリー色の唇にキスを落とした


キスをするとマシュマロみたいに柔らかくてつい舌を口腔内へと入れてしまいそうになるが

ニマニマしながら俺らを見てる神楽が居るからそれは止めた

てか神楽見てんのに勢い余って新八にキスしちまったじゃねぇかァァァ!!!?


我に帰って新八から唇を離すと相変わらず新八はまだ寝たまんまで


キスしちゃった事がバレて無いのに一安心していると

寝てる筈の新八が俺にぎゅっと抱き付いて来た


「し、新八?」


新八が俺に抱き付いて来るなんて事今まで一度もなくて(逆なら嫌程ある)

そんな行動をしてきた新八にドキドキして、それに躰の密着度が増し、たじろぎ
でも新八の華奢な躰を包み込むようにして抱き締めると

新八の天使の寝顔がふんわりと可愛らしく微笑んだ


ぶふっ!何コレ何コレメチャクチャ可愛いんですけど!?

鼻血が出そうになるくらいの可愛さに悶絶して
いそいそとまた新八の唇にキスをしようとしていると




「土方…さんッ…//」




チェリー色の可愛らしい唇から



何故か聞き覚えのある名前が出て来た





桃のように柔らかくほんのりピンク色した頬を更にピンクに染め
俺にぎゅっと抱き付いて胸板に躰を擦り寄せてくる可愛すぎる新八に

俺はものすごく幸せだし俺はものすごく嬉しいんだけど…


「知らなかったアルか?新八ニコ中と付き合ってるネ」




俺は新八の寝言と神楽の衝撃的な一言に





撃沈した










「ん〜…あれ、銀さん?って何この体勢」

「新八!銀ちゃんが新八にまたセクハラしようとしてたネ」

「えっ!?銀さん本当ふざけるの止めて下さい!って銀さん…?神楽ちゃん何で銀さん固まってるの?」

「ショックが大きすぎたアルな」






愛し合う二人幸せの空隣りどおし貴方と
あたし



サクランボ?




「ってコレ銀新じゃなくて土新なのかよォォォ!!!!?」









おわり



歌詞は大好きな大塚愛ちゃんの『さくらんぼ』より

思わず土新オチで、銀さんごめんよ!!



_
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ