小品・短編(not夢)

□松田のグチ2
1ページ/2ページ



うぉーっ、センパイっ!!!

お久しぶりです!!

楽しい飲みなんて、ひっさしぶりッス!会いたかったですよ〜(≧∇≦)/ 。

え?キモイって?…それ、ヒドイですー。

まっ、それより、今日は俺のおごりっスよ。

席コチラです、さぁどーぞどーぞ!

スーツこっち掛けるとこありますよ。

まず生でいいスかね?ハイ、了解です。

あ、すみません、おねいさん、とりあえず生二つお願いします〜!あ、枝豆ともろきゅーもヨロシク!!



え?なんですか。

早速続きを聞こうか…って?

なーんだ、センパイ分かってんじゃないですかっ!!

あ、どーぞライター使ってください。

っつーか、既に今日は期待して来てますね?( ̄ー ̄)

話は早いって、目が本気(マジ)スよ、センパイ(^^;)

え、まぁ、そうですよ、確かにそれが奢りの理由ですけどね。

前回の飲みのとき、変人上司の話の続き楽しみにしてるってセンパイも言ってましたしね。

このほんのちょっとの期間で香ばしいリポートあがってますよ〜、お客さん♪

かなりキてますからね、はっきり言ってここの肴だけじゃ足らないッスよ。きっと。

へぇへぇ飲んでってください、どーぞどーぞ。はい、カンパーイ( ̄▽ ̄)/C□




でね、もうね、すごいッスよ。

最近ちょっと色々と俺らの仕事の進捗っていうか業績が悪いもんで、ある日、皆で気合入れ直せっちゅーモチベーションアップ大作戦ミーティングをやってたんですよ。

ええ、うちの直の上司と先輩社員たちとね。

そしたらですね、その場にいなかったヤツがですね、突然現れたんですよ、なんとその例のターゲット彼女を連れてですよ!

しかも、お姫様抱っこだったんですよ!!

俺、正直お姫様抱っこをナマで見たの初めてですよ!

もーイキナリですけどね、有り得なくないスか?( ̄△ ̄#)

上司、先輩、みんなその場でカナシバリっスよ!

考えてみてくださいよ、会議中にチームのトップが女の子抱っこして入ってくるの図。

有り得ませんよ!

モチーベーションアップが聞いて呆れるって感じで。

で、フツー女の子だって、そんな場でそんな状態で連れてこられたらイヤじゃないですか?

案の定、彼女はあっという間にヤツから逃げて、部屋を出ていきましたさ。

かわいそうに…。

あまりにいたたまれなかったんで俺も思わず彼女に声を掛けましたよ。

そ、そ、そ、

そしたらですね、

そしたらですね、

その瞬間、ヤツがThe呪怨みたいな表情で、俺を方を向いたんスよ。

The呪怨ってナニって?まぁよーするにそういう呪わしげなカオです。イメージして下さい。

そのあまりのオソロしさに思わず俺、無意識に即ワビ入れてしまいましたよ( ̄o ̄;)。

謝ってから、あれ?俺謝るようなこと何もしてないよなって自問自答しちゃいました。ヘ(゜Д、゜)ノ

そしたらヤツは俺に「なにかあったのか?」とか「事件の進捗があったのか?」とかぬかしてくれて、自分のガン見は棚上っスよ。

さすがに見かねた職場の先輩が助け舟を出してくれたので、俺も改めてヤツの彼女に対する扱いがヒドイという非常に一般的な指摘をすることができたんですが、ヤツは全然そんなのどこ吹く風、ってなモンですよ。

ただ俺ら側の上司が「ここは職場だ」って最後にビシッと言ってくれたので、その後の仕事は真面目に参加してくれましたけどね。

あれ?真面目に仕事に参加って、フツーのことですよね?

俺の感覚もおかしくなってます。

あぁ知らないうちにヤツに侵されてる…、ぎゃー<(T◇T)>

ちょ、センパイ笑いすぎです。

これからがもっとヒドイんですから。

あ、おねいさ〜ん、こっちにもう二つ生追加とナスの揚げびたし、それから角切りステーキお願いします〜♪
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ