小品・短編(not夢)
□WarmingPresentsFromL
1ページ/1ページ
「貴女にプレゼントがあります。」
「なあに? ん? 後ろに隠してる〜、見えてるよん^^」
「嬉しいですか?」
「嬉しいに決まってるよぉ☆ なんだろ?」
「では、どうぞ。」
「うふふ〜。」
ガサガサ(包装紙を開く音。)
「んっ!んんっ!!」
「どうですかどうですか?」
「こっ、これは…!」
「私、ずっと考えていたんです。冬が近づくにつれ、貴女の身体は冷えていくばかり…」
「…。」
「可愛らしいオシリも、腿も、足のつま先まで、氷のように冷えていて…。」
「あぅ…。」
「可能なら!私がいつも側にいて、この手でこの身体で直接暖めて差し上げたいのですが、残念ながらそういうわけにはいきません…。」
「え、える…。」
「そういうわけで、今回こういったプレゼントを用意させていただいたわけです。」
「…。」
「嬉しくない…ですか? なんだか、不本意そうにも見えます…、別に明日が私の誕生日だからって、催促のプレゼントじゃないですよ!」
「そんなふうに思うはずないよ!で、でもこれは…。」
「はい。貴女がこれ以上冷えないように“貴女の体を暖めセット”です。」
「これは?」
「生姜湯の素です。甘〜くておいしいですよ。私も試し済みです。身体を中から暖めること間違いなしです。お湯をかけるだけで生姜湯になりますから、楽ですし♪」
「これは?」
「それはレッグウォーマーです。ピンクと白の縞々が貴女に似合いそうだなぁと。」
「こっ、これはっ?なんだか分かってる?」
「分かりますよ、どう見ても毛糸のパンツじゃないですか☆レッグウォーマーとお揃いの柄です♪」
「そして、ここここ、これは?なんていうか知ってる?」
「Yes!That's Haramaki♪ 内臓を暖めるのは大変重要なことなんですよ。日本には素晴らしい文化がありますね。これもお揃い柄で可愛いです♪ついでにネック部分だけのものもあります。首を暖めるだけで体温は変わりますから。」
「あのう、L、これを私がインナーに着るの?」
「そうですよ。貴女を守ってくれます。暖かくしておくと、血行がよくなり、筋肉も柔らかくなり、抵抗力・免疫力も高まり、良いこと尽くめなんですよ。」
「暖かくなるのは嬉しいけど…。」
「けど?」
「あの…、ちょっと、というか大分、色気に欠けませんでしょうか…^^;」
「そんなことありません。それよりちょっと試着してみてください。」
「うん…。」
(数分後…)
「着けてみた。」
「外見からは全然分かりませんね。レッグウォーマーもズボンの下なら分からなそうですね。細身のパンツでない限り。」
「う〜ん。」
(毛糸の腹巻・パンツ・ネック・レッグウォーマーセットを身に着けた彼女を突然抱き上げてベッドに連れて行き座らせるL。)
「???座ってればいいの?」
「ふふふふふ。」( ̄ー ̄)ニヤリ
「あっ、スカートめくんないでっ!」
「スカートの下からチラりと見える毛糸のパンツ…。か、可愛いです。そそられます…。」
「ええ?」
「ちょっ、どこに手いれてんのっっ。」
「毛糸の下をくぐって、柔らかいお腹を触られるのもなかなかエロティックじゃないですか?」
「は、恥ずかしいだけだよーっ!うわ、L、手が冷たい!」
「あ、ごめんなさい。私はぬっこくて気持ちいいです〜。」
「え〜ん…。」
「恥ずかしいですか、そうですか(笑)。毛糸のパンツもハラマキもとっても子供っぽくて可愛いです。似合いますよ。」
「似合うといわれても…。」
「私、変態ですかね?めちゃめちゃ、そそられるんですけど。」
「…。」(もしかして、ろりこん?)
(問答無用でむぎゅーっと抱きしめるL)
「…ありがと、L。あったかいよ♪」
「使ってください。貴女の身体が冷たくなっていくのは私には耐えられません。それに毛糸パンツもとてもイイ、です。」
「ふにゃ〜…。」
(そういうものなのかなぁ…
でも、幸せだから、いいよね☆
毛糸のパンツだろうが、ハラマキだろうが、Lがイイというなら、喜んで履くよ。それに本当にとってもとっても暖かい。
優しいL、これからもずっとずっと大好きよ。
もう数時間で誕生日だね。
こんな温かい贈り物以上に何を贈れるっていうんだろ。)
「そっ、そういえばL、これどこで買ったの?L買いに行ったの?」
「違いますよ。内容を伝えてワタリにお願いしました。」(平然)
(わ、ワタリさん…ごめんなさい)
----------------------
☆プチあとがき
暖かい身体で冬を乗り切りましょう。毛糸のパンツもハラマキもL公認です(笑)
2007/10/30 ZinSinWind