小品・短編(not夢)
□ワイミーズゴルフカップ
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R:ロジャー・ラヴィーでございます。本日は、ワイミーズゴルフクラブより大会のハイライトをお伝えいたします。
R:解説はキルシュ・ワイミー氏をお迎えしました。こんにちはキルシュ。
W:やぁ、ロジャー、よろしく。
R:それにしても、今日は風が強いですね。
W:そうですねぇ、上空はもっと強そうです。あまり高くボールを上げ過ぎると影響大ですね。
R:そこのところも見ものです。さて、最後の2組を見ていきましょう。
まずメロ・ニア組ですが・・・。
W:随分対照的な二人がペアになっていますね。
R:“男は飛距離”のドライバー使いメロ V.S. “小手先の魔術師”ニア。
現在17H(ホール)420Y(ヤード)PAR(パー)4です。
W:ニアがオナーですね。彼はあまり飛距離がありませんが、必ず次が狙いやすいフェアウェイに落としてきますね。
<キンッ>
R:んっ、スライス?ちょっと風に流されてますでしょうか?
W:インテンショナルスライスですねぇ・・・風の分も読んでますよ・・・。
R:おお!ナイスショットです。2打目でグリーンを狙えそうですよ!
W:いい位置ですね。ライの状態も非常に良い・・・。グッドショットです。
R:さて、飛距離では他を寄せ付けないメロの登場です。
おやおや、ギャラリーに宣言していますね。このアゲインストのなか300Y越えを狙っているようです。
W:この風で300Yは厳しいですよ。ニア同様インテンショナルスライスをかけてくるとは思いますが、加減を少しでも間違えると右の林に突っ込んでしまいます。安全策でいえば、ここではフェアウェイウッドを使ったほうが・・・、あ、もうドライバーを手にしていますね。やる気満々ですね。
R:メロは破天荒なプレイをしますが、その分ギャラリーも多いですね。
W:素晴らしいことです。お客様あっての大会ですからね。そういう意味ではサービス精神が多いにあるメロはプロ選手の模範と評さねばならないでしょう。
<カッキーン>
R:打ちました、んんっこれは・・・!
W:単にストレートで高く上げてきましたね・・・、いやそれにしてもよく飛びます、高い分だけ風に流されて・・・なんとかコースなりにいって欲しいものですが・・・、
R:残念!ラフ?いや、左の林に少し入りましたね。
W:それにしてもよく飛びました。330Yは軽く飛んでいますね。
R:落ちた場所が気になりますねぇ。木の根元だと最悪です・・・・あ、おっと、これは本当に木の根元のようです。2打目がつらいです、メロ選手。