外は明るい

□最初の一歩
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信じていたのは
幼い頃読んだ物語

夜窓を叩く音
それに気付いて窓を開ければ
見知らぬ少年が手を差し出して言う
『さぁ冒険の始まりだ』




そこに行けば
何でも叶う
悲しみも苦しみも辛いことも
全て消し去って
望むもの全てを与えてくれる夢の島

ねぇどうして物語の少女は
夢の島から現実に帰っていった?

ぼくにはわからない
いやわからなかったんだ
夢のように幸せでちょっと切ない僕だけの物語を手に入れるまでは
 

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