□おイタ ニノ×智
ニノSEED
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さそうに謝る翔さん。
どうしてくれようか…。 「浮気か?」
ボソッと呟いた俺の声に『何で?!』と半笑いで聞いてきた。
「はいはい わかりました」
若干キレ気味に答えるとブチッと電話を切りました。
「翔…来れないの?」
心配そうなリーダーにうん、と頷くと困った顔で俯いた。
「もういいよ 呑もうよ」運ばれてきたジョッキをリーダーに差し出した。 暫く考え込んだ後「呑もう」と開き直った笑顔をした。
二人で乾杯し、飲み干した時、俺の携帯のメール着信音が鳴ったとほぼ同時にリーダーの着信が鳴った。
画面のディスプレイを見て花が咲いたように笑顔になったリーダーを見て着信相手が誰だか直ぐ解った。
声のトーンも心なしか楽しそうに「もしもし」と出るリーダーを横目に俺は相葉からのメールを開いた。
『いやぁ ごめんね〜 行けなくなっちゃった〜 (笑) 』
何ともアホらしいメールに返す気を失くし、携帯を閉じてリーダーに視線を戻すと、今度は花が枯れたような顔で頷いていた。
…そっちもか。
渋々、電話を切ったリーダーに「来れないって?」と枝豆を含みながら聞いた。
リーダーは何とも言えない悲しそうな顔で頷く。 それに答えるように「相葉もだ」と言うと、深い溜め息を吐いた。
「ねぇ リーダー? 松潤のドコが良いの?」
あくまで然り気無く、聞いてみて。
「えっ…ドコって…」
俯くリーダーの顔が見る見る真っ赤になっていく。
…ああ〜…思い出してるな。
会いたそうな顔をするもんだから、俺も会いたくなってきた。
―…翔さん…翔さんはどうだろうか? 会いたいって言ったら来てくれるだろうか…。
意味もなく携帯の画面を閉じたり開いたりを繰り返す。
「潤くんって…ドSでしょ?」
ジョッキの焼酎を飲み干しながら聞いた。
「お…おお」
照れたように頷くリーダーを眺めるのが何だか楽しくなって来た。
「し…翔は…どうなの?」
リーダーへの質問を考えていると、逆に聞かれた。
「翔さん…? 翔さんはね〜…ドSだよ」
「翔 ドSなの?」
持っていたジョッキをテーブルに戻して、いつも眠そうなリーダーの目が開いた。
うん、あっさり頷くとお馴染みの「じゃぁ…ニノはドM?」と返って来た。
―…何を言いますか?…この方。
頭の隅でそんな事思いながら、「ん〜…俺はドMかな?」と普段の俺なら絶対言わない発言を連発する。
「え〜…でも相葉
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