□嫉妬 潤×智 潤SEED
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いつものようにドラマの収録が終わり嵐の番組の撮影に入る為、俺は少し遅れ楽屋に向かった。 ここ数日大野との距離がやたら遠い。
先日のアレはまずかったか…少し罪悪感に苛まれる。
微妙な空気が何となく流れている。
きっと雰囲気で他のメンバーも察しているのだろう俺達の事を話題にはしない。
苛めすぎたか…。
本日なん十回目かの溜め息。
まさかこんな展開になるとは思っていなかった…避けられるなんて考えてもいなかった…。
足取りも重くゆっくりと楽屋に向かう。
廊下の突き当たりを曲がった時、丁度楽屋の前に大野が立っていた。
扉を開けるか、開けないかで躊躇っている様子だった。
深く考え事をしていたのか背後に立つ俺に気付きもしない。
ドアの取っ手に触れようとしてその手を戻す。
何してるんだ…。
「リーダー…?」
声を掛けた俺の方に慌てて振り向き肩を竦める。 気まずそうな視線を向けて俯いたその顔は耳まで真っ赤だ。
「あっ…あの…なん…何で…?」
おずおずと大野が俺を見上げた。
照れる様に困ったその顔は俺の下半身を刺激した。
「いや…今までドラマの撮影だったから…リーダー…こそ何やってんの?」
可愛い…思わず抱き締めたくなる衝動を抑えて質問返し。
「お…おれは…」
困る大野の顔を見てるともっと困らせて見たくなる…。
真っ赤な大野の顔に触れて唇ギリギリにキスをした。
「智…」
少し掠れた声で名前を呼んでみる。
顔を反らして目を閉じる大野にゾクゾクする。
「な…何で…?」
俯いたまま発した大野の目が泳ぐ。
今すぐ犯したい衝動に駈れた。
ピチャッ ピチャッと智の首筋に舌を這わせた。
「うっ…あっ…んっ…やぁ…」
小さな喘ぎを漏らした智が否定の言葉と共に俺の身体を押し退けた。
その瞳には本物の拒絶が宿っていた。
そして、そのまま慌てて楽屋に入って行った。
何だ―…今の目は…。
今しがた智が楽屋に入ったばかりの扉を見詰めた。
言い様のない不安が込み上げる。
ムシャクシャする様な…何とも言えないイラつきにも襲われた。
…チッ…。
乱暴に扉を開けると、また乱暴に扉を閉めた。
六つの視線が一斉に俺に向く。
八つ当たりの意を込めて三人を睨み返す。
奥のソファで振り返りもせず座る智にカチンと来た。
メンバーが溜まるソファとは逆のソファに脚を組んで座る。
和は一度俺に視線を送ると直ぐに手
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