パラレル連載
□第2話:転入生。
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2年団、団長室。
コンコン
ガチャ
「やぁ、おはよう。」
「おはよーございます。」
〜第2話〜
「無事に転入できてよかったね。」
クスクスと含み笑いをしつつそういうのは担任になる、理科のコムイ・リー先生。
「とーぜんさっ!ッつーかこコムイ、俺が転入できないとでも思ってたん?」
「いや、まずないだろうね。君は非常に優秀だし・・・見かけによらず。」
「なんだとコラ。」
その先生に対し暴言を吐くラビ。と言うのも、彼の妹であるリナリー・リーが赤ん坊時代からの幼馴染であり、コムイはいわば兄のような存在であるからだ。
「さて、」
振り返りつつ、コムイは書類の入った封筒を手渡した。
「?なんさ。」
「この学園についての説明だよ。一応名門だからね、いろいろと面倒なことが多いんだ。」
それを聴いた瞬間、ラビは「ゲッ」と言う表情になる。
「うぇー・・・俺そーいうん苦手さ;」
学園に通うことが決まってから1ヶ月。普通以上に時間がかかった理由は膨大な荷物と一緒にの引越しと、ラビの性分からだった。
「そうだろうね。」
コムイはうなだれたラビを見るとまた微笑む。
「君がここにくるって聞いたときには驚いたよ。なんでまた。」
「だってさ〜」
机にへばりつくと、ラビはため息をつく。
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