おお振り短編

□君の2回目 俺の初めて
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よく晴れた夏の日。学生達は暑さと戦いながら、仲の良いグループで集まり昼食。


***は勝手に持ち出しコピーした鍵を使い、進入禁止の屋上で田島と日影で昼食を摂る。





「なぁ***、セックスってしたことある?」



「はぁ?」



高校に入って、すぐに仲良くなった、田島悠一郎。


同じクラスで、隣の席。しかも同じ中学出身の泉や浜田とも仲がよくて、自然と仲良くなった。



「泉から聞いたんだけどさ、前彼氏いたんでしょ?」


「うん」


「ヤった?」


「う、うん…」



けれど***は田島を好きになった。そして元カレを好きと言う気持ちは薄れ、別れた。



「俺ね、セックスとかすげー興味あんの!!」


「いや、それ女の子の前で言うことじゃないから…」


***は少々呆れ気味だが、田島のそういう素直さにも惹かれたのだから何も言わない。


「興味あってな、俺***とやりてぇの!!」


「……。はぁ!?何でそういう…」


バカみたいに明るいところが好き。


「興味本位だけじゃ、後悔するよ」


「後悔なんかしねぇ。***にも嫌な思いはさせない、ゲンミツに!!」



真剣な顔が、かっこいい。


「ホントに好きな人とじゃなきゃダメだよ…」


「俺、***のこと大好き。俺絶対お前のこと幸せにするし!!」



田島の素直で飾らないところ、率直なところが大好き。



***は何も言わず田島に抱きついた。


「うぉ、***!?」


「あたしだって、田島のこと大好きなんだよ。エッチしてもいいくらい」


『そういう行為』に興味津々な田島に強引に深い口付けをする。

「んっ、ふっ…っ、***?」


「あたし、ホントに田島が好きなの。彼氏と別れたのだって、田島が頭から離れなくなっちゃったから!!」

「な、な、今のホント!?それと今、チョー気持ちよかった!」


嬉しそうな田島と、恥ずかしそうな***。


***はカバンの中から一枚だけ入れてあった避妊具を田島に渡した。


「あのさー、これって最後までやっていいって意味?」


「そうだよっ!やるからにはちゃんとやってよ」


「おう!***のこと、きもちよくしてやる。ゲンミツに!!」





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