銀魂短編
□恋した私を騙してください。
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坂本先生はお気楽でノーテンキな面白い先生。
前向きで、明るくて、バカだけどキめるときはばっちりキめて。いつしか先生の笑顔に惹かれていた。
私は先生に恋をした。
生徒会の仕事は多い。勉強と部活の両立が難しいように、勉強と生徒会の仕事の両立も難しい。
「会長、総会の議案書こんなかんじでいいですか?」
「ん、見せて」
「会長、今年度の予算できたので目を通してOKならハンコ押しておいてください。」
「わかった。後で見るからそこに置いておいて」
「先輩、これ新入生の生徒会の役員の名簿できました」
「あぁ、ありがとう。あとで見る。ところで総会で理事にスピーチしてもらうのって了解もらった?」
「それなら俺が昨日言ってきました。やってくれるそうです」
「わかった、ありがとう」
銀魂高校の生徒会も新学期を迎えた今、慌ただしく動いている。生徒会長の******は生徒の意見を尊重した上で、生徒会を動かすという信念の上で活動し、生徒、教師共に信頼されていた。
「理事の了解はいいんだけど、坂本先生知らない?先生の許可もないと最終決定できないんだけど…」
昨年度まで生徒会を担当していた教師が別の学校へ移り、現在の担当は坂本になった。ちなみにめちゃくちゃで通っている坂本が担当になったのは、仕事量が多いため、生徒会担当になることを教師たちがいやがっており、坂本しか承諾しなかったからだ。
「さぁ、見てないですね。探しますか?」
「あたしが今日中にみんな見て、大丈夫だったら先生の机に置いておくからいいよ」
***は大変な仕事量を、他の生徒への負担軽減と、坂本に会いたいがゆえに、自分の力以上に頑張っていた。