銀魂短編

□秘密
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「銀八先生、私のこと好き?」

唐突に***が聞いた。

内側から鍵を掛けた国語準備室の奥。銀八の膝に座り向かい合っている。

「好き好き。好きじゃなきゃ、***のこと抱いたりしないっつーの」

その言葉を聞いて、***は安心したように銀八の首に手を回しぎゅっと抱きついた。

「ねぇ先生。あたしたち、いけない事してるよね…」

「そーだなー…。でもホントは恋愛は自由なんじゃねーの?」

「ははっ。それもそうだね…」

手を緩めて顔を離すと、また近づけて深く口付ける。

銀八は***の口内にどんどん侵入して舌を絡める。だんだんと気が抜けていくのが分かった。

「銀八せんせは、保健の性教育の先生のほうが向いてるかもね」

うっとりとした眼差しで銀八を見ると、***はまた深く口付けられる。


完全退校の時間を告げるチャイムが鳴ると、銀八は***を立ち上がらせ先に帰るように促す。

「***、このことは2人だけの秘密な」

「うん。先生こそ約束ね」

「誰かに知られたら、壊れちまうんだからな?関係も、感情も、愛も、な」

「誰にも言わないよ。それに、バレさせない」

***はばいばいと手を振るとすたすたと外へ出て行った。

そうやって***は、ずっとこのことを秘密にする。そしたら、俺が***をずっと守ってやるよ。

お前は、俺のものだから…。




秘密
(いくらこの恋がいくら素敵でも、みんなには秘密。先生とあたしと、2人だけの秘密)
 

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