黒バス
□かわいい、だいすき
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ベッドに座る***っちの肩をがっちりと掴んだ。
「***っち」
「はい」
「***」
「はい」
「…。し、シたい、です」
「……。なにを?キスを?」
「じゃなくって!」
あぁもうこんな大事なところでまでボケないで。ボケなんだか本気で言ってんだかいっつもわかんないけど。言い出しづらい…。
「っ、せ、っくすを!」
「セックス…したい、ですあたしも」
あわわわわ。言ってしまった!***っちもしたいって言った!なんかもう暑い。頭ん中ぐちゃぐちゃで訳わかんなくなってきた。***っち真っ赤になってる。オレもだけど。
「でも、」
「うん?」
「あたし、初めてだから…。その、うん…」
「……」
俯いて言うの可愛いなー。小動物みたい。てかオレも初めてだけど…。それは言わなくてもいいか。
「優しく、するっス」
「ふつつか者ですが、どうぞよろしくお願いします」
わー。なにこれ、初夜?あ、でも初夜で間違ってもないのかな。いやいやそんなことは今はどうでもいい。
「みんな涼太に任せるから」
いますごい、キュンときた。肩を掴んでいた手に力を込めて、そのままベッドに押し倒した。そしてキスをした。舌を口内に入れて歯を舐めてみたり舌を絡ませてみたりした。***っちの舌がときどき逃げるから追った。
「んっ、は、ぁ」
飲みこめなかった唾液で口元を濡らす***っち。頬を赤くして息を弾ませて、涙目。
「***っちエロい」
「え?」
***の着てたTシャツの中に手をすべり込ませて脇腹からすーっと上の方へゆっくり持って行った。
「寝るときもブラ付けてるんスか?」
「だって、涼太とするのに。…ノーブラとかなんか、恥ずかしいじゃん」
「するの、前提だったんスね」
墓穴掘ってしまった、って顔をしてる***っち。寝てるの見たとき、自分だけそういうつもりだったのかと思ったから、ちょっとホッとした。
ブラのフロントホックをはずして露わになった白くてきれいな胸。
「…。ちょーキレイ」
***っちはオレのTシャツの中に、同じように手を入れてきた。
「涼太も、脱いで?」
言われるがままに、オレもTシャツを脱いだ。***っちはマジマジと見つめて、「細マッチョ」と呟いた。