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□沈む想い
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晴れた空。真っ青で太陽がきらきら眩しい。

絶好の外出日和だと、私はあの人の為に今日の為に選んだ綺麗な服を来て、ゆっくりと、だけどあの人を待たせちゃいけないから出来るだけ早く手を動かしてメイクをした。
靴だって無理して滅多に履かないヒールの細いのを買った。
転んじゃったら格好悪いかな。だけどあの人に助けてもらえるかも。

膨らむ想いに胸がどきどきして落ち着かない。
ああ、早く迎えに来てくれないかな。
会ったらまず何を言おう?こんにちは?今日はとっても楽しみだね?
すっごく迷うなぁ……。

だけどもうすぐあの人に会える時間になって、その想いは打ち破られた。

「もしもし?俺だけど。ごめんね、今日は駄目になったゃったんだ。急に仕事が入っちゃって……」

申し訳なさそうに言うあの人は嘘をつくのが苦手で頼まれたら断れない人だって知ってるから、きっと本心から言ってると信じるけど、

浮気とかだったら許さないんだから。




沈む想い


本当は私、こういうの嫌いなんだけどな。


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