long poem

□邂逅〜わくらば〜“real or phantom”
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君を見かけた

ある街の一瞬に


あの頃と同じ髪色の

君を見かけた



絶えず流れてく

激しく 静かな
アーケードの中で


流れに逆らって歩く僕は


流れに乗って過ぎ行く



君を見かけた




追いかけることもなく

呼び止めることもなく



流れに流れず立ち尽くす




思い出が全て

駆け巡る様に

ひとつだけ描き始める




涙でなのか、
思い出せないのか、



たった一枚の絵が
ぼやけて




水彩画のせいか、
日々が短かったせいか、



たった一枚の絵が
薄くて




淡く 浮かび 描いて



流れの先を
振り返り見たら



君と同じ髪色が




いくつも
風になびいていた




僕は又 流れに逆らい

潜る




幻を見たのだと






もしかしたらを
油絵の具で塗り潰して

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