long poem

□黒
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綺麗な紺色へ
私の黒を注いで
君は金色に
私以外を照らして
私のこの色は
明るくなりはしない


君が太陽なら
私が青い空なら
振り払えたのだろう
包み込めたのだろう




今すぐ さらって行って
この冷たいガラス箱から
でも 君はこの透明に
きっと 気がつかないんだろう

赤い秋の風のように
強く 私を染め上げて
でも 君は染めてくれない
私は淡く滲んでく

もう 独りで見る月は
哀しすぎて 蒼く見えて
毎日のように降る雨
私の足を濡らして




なんでなのか いつも
考えて 答え探した
君がそんなにも
綺麗に笑えるのか
きっと わからない
歌う鳥の気持ちのように


私が花だったら
君が風だったなら
笑えたのだろう
笑ってくれなかっただろう




せめて 私を呼んで
一度でいい たった一度
君のその 高く響く
空気のふるえに包まれて

君の温度が遺るぐらい
強く 私を抱き締めて
君の笑顔を見るのが
たとえ これで最後でも

私は気づいていたんだ
光は弱く 闇は深いと
気づかないふりをしてた
月光を浴びても 尚




今すぐ さらって行って
この冷たいガラス箱から
でも 君はこの透明に
きっと 気がつかないんだろう

赤い秋の風のように
強く 私を染め上げて
でも 君は染めてくれない
私は淡く滲んでく

もう 独りで見る月は
哀しすぎて 蒼く見えて
毎日のように降る雨
私の足を濡らして

毎日のように降る雨
淡く光る月が霞んで

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