短編、その他
□クリスマス
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師走(12月)に入ると、街はクリスマス色に染まる。
中旬にもなるとクラスの中もクリスマスはどうするだの、誰と過ごすだの、プレゼントはどうするだのと賑わいを見せる。
そんな中、浮かない顔をしている佐助がいた。
「はぁ〜」
「どうしたんだ?せっかくのクリスマス前なのに」
珍しく浮かない顔をしている佐助が珍しいのが、慶次が寄ってきた。
「んー。最近、旦那の様子が変なんだよなぁ」
「幸が変?どんなふうに?」
「何か、俺様避けられてるような気がするんだよね。家に帰れば部屋に閉じ籠るし、一緒に寝てはくれるけど疲れてるのか先に寝ちゃうしさ…」
「…ごちそうさま(幸と佐助のラブプリは知ってたけど…なんか、ねぇ…)」
佐助の話しにお腹がいっぱいの慶次を無視して話を進めていく。
「それに…」
「それに?」
「まつ先生と仲良く何かをしてるみたいなんだよね。慶次ー、何か知らないか?」
「え!?いや、何も知らないよ俺は」
「そっか…旦那何隠してるんだろ?」
「…(幸、頑張ってるんだなぁ。でも、佐助が少し可哀想な気がするなぁ)」
「はぁ〜〜」
横目で佐助を見ると、ため息を付いてうつ向いている。今にも消えてしまいそうな佐助に慶次が…
「もしかした幸の奴、佐助にプレゼントを用意してるのかもよ。佐助を驚かせようとしてんだよ?きっとそうだよ!」
「そうかなぁ。そうだと良いな」