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□*ファースト アフェア
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今日は蛭魔さんの家に泊まる。
というより、泊まらされる。
理由は簡単。もう我慢できないんだと。
つまり、下半身から来る欲求に理性が負けたとか回りくどいことを言っていた。



『ファーストアフェア』



何度かそんな雰囲気になったことはあった。しかし…。
人知れず恐怖心はあるのだ。
知識が少ないというのもある。いまいち理解していない部分も、なくはない。それに、あの様子だと僕は確実にしたなんだし、それに不満があるわけではない。(あっても即却下だ)
ただ、確実に知っていることは‘痛い‘ってこと。痛いのはいやだ。
それに、あの蛭魔さんが狂って我を忘れたりしたら…、僕はどうなってしまうのだろう。
そんなことを考えると、どうしてもできなかった。今は恐怖の方が大きい。
あの、周りの空気が一気に色香に代わる空間を何とか逃げ続けて二か月。つまり蛭魔さんと付き合って二か月ちょっと。
…やっぱり、限界なのだろうか。
抵抗はしたけど、今回ばかりは蛭魔さんも譲らなかった。
トホホと引っ張られるように連れてこられたのは蛭魔さんのマンション。
何度か来たことはある。ただし、僕らはまだキス以上のことはしていない。それ以上のことをしようとするとあからさまに僕の顔が引きつるらしい。それを見ると、あの蛭魔さんでも手が引っ込んでしまうんだと。

 
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