特 小説 別

□DUAL-CROSS 『He Cursed Him』
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ちょっと聞いてくれよ、昨日のことなんだけどさ
夜中の1時頃だったかな
見知らぬ男がいんのよ
いつの間にか
俺んちド田舎にあるんでさ、鍵なんてかけないもんだから
結構いろいろ入って来る時があるんよ
そんで何かなって様子見てた訳
そしたら、そいつ勝手に物色しながらどんどん奥に入って来よる
で俺の部屋まで来た所で




パシャ






ああ…またか
あ?カメラだよカメラ
いんだよなあ心霊写真を撮りにくるやつ
多いんだよねこういう輩、DQNって言うの?
意味は知らないけど
こういう時
顔面を殴りつけてやりたくなんだけど
触れないからね、取りあえず姿だけ見せる

いや面白いね
顔面蒼白って言葉まんまなんだもん

「う、うわぁああああああああああ」
ってまだ何にもしてねぇのにさ
前の時から少し間空いてたから大分笑わしてもらったね

そしたらそいつ
俺が笑ってるの見ると…くくっ
ガクガクの足で逃げていきやがんの
そんな足じゃ逃げんのも遅いって

まぁ逃がしはしなかったけどな
一応、これって正当防衛だよな?
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