短編小説

□登場人物の話
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い「まずは1人いるわけだ」

ろ「ああ」

い「そして2人目がいるわけだ」

ろ「ああ」

い「3人目は」

ろ「いるの?」

い「いらない」

ろ「そっちの意味でとったか」

い「俺にとって都合のいい方の意味で聞こえるのさ、まあ2人だとわりかし楽なんだ」

ろ「いい耳してんな、2人だとわりかし楽なのか」

い「2人だとわりかし楽なのだ」

ろ「なんでよ」

い「役割が無駄に増える、これにつきる」

ろ「どういうこと?」

い「喋り手と聞き手だけで十分に成り立つと思うんだ」

ろ「発展はしていかなさそうだな」

い「増えると減らせなくなりそう」

ろ「倒そうぜ」

い「物騒だな」

ろ「シンプルな解答だと思うが」

い「個人的にそんなのはやだ」

ろ「そっか」

い「必要とあらば増える可能性はあるかもしれないが先に人数ありきは俺には無理だ」

ろ「1000人出そうぜ」

い「話聞いてた?」

ろ「聞いた上での嫌がらせ」

い「いい性格してんな」

ろ「よせやい」

い「ほめてねぇよ」

ろ「そっか……、必要性って役割って意味?」

い「そうそう」

ろ「役割は聞き手と喋り手?」

い「というよりボケとツッコミかな」

ろ「それは固定?」

い「流動的」

ろ「登場人物ゲル状なんか」

い「そういう意味じゃない」

ろ「宇宙人か」

い「違うから」

ろ「エイリアンとプレデターだそう」

い「どうしてそうなった」

ろ「エイリアンとプレデターの日常物」

い「宇宙戦争だろその日常」

ろ「ほのぼの系」

い「ほのぼの出来ないし、ほのぼのしたくない」

ろ「だったらどうすれば!」

い「エイリアンとプレデターを出すのをやめよう」

ろ「エイちんとプレちんがー」

い「それ名前?」

ろ「世を忍ぶ仮の名前」

い「名前より先に姿を忍ばした方がいいと思う」

ろ「いいんだよ目撃者全部倒すから」

い「ほのぼのどこいった」

ろ「そしたらほら、結果としてエイリアンとプレデターの2人になる」

い「完全に倒しきったな、登場人物2人になるの最終章突入くらいじゃねぇか」

ろ「プロローグさんが全てをわからせてくれる」

い「どんだけはしょる気だ」

ろ「プロローグとエピローグだけの贅沢な一冊」
い「中身すっかすかじゃねぇか」

ろ「素晴らしく薄い本となっております」

い「やだ卑猥……」

ろ「あ、そっちの意味でとったか」

い「半分誘導尋問だったけどな」

ろ「そうそう、言っとくけど書くのお前だからね?」

い「どうしてそうなった」
 

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