NOVEL
□側に…
2ページ/4ページ
「よっしゃ!!これで終わりだ!!」
署名をした書類を大雑把にまとめて隊長の机に置いとく。
朝になったら隊長の署名をもらったら終わりだ。
さっさと帰って寝よ。
「恋次、仕事は終わったのか?」
「ル、ルキア」
勢いよく開いたドアは壊れちゃいねぇだろうな?直すのは俺なんだぞ!
大体こんな時間に何やってんだよ。
「今日は大丈夫だぞ!義兄様にちゃんと伝えてきたぞ。」
だったら安心だ、じゃねぇよ!
「こんな時間になにしてんだよ!」
「何って決まってるではないか!」
そう言って胸元から綺麗な包みを俺に渡した。
「誕生日おめでとう、恋次。」
そこには、俺が欲しがってた銀蜻蛉の最新型のゴーグル。
こいつの前じゃ一度も言わなかったはずなに、それを選んでくれてる。
「あ、ありがとよ。欲しかったやつだ。
高かっただろ?これ。」
「まぁ、少々値は張ったが喜んで欲しかったし…」
語尾にいくほどに小さくなっていく。
テレてる姿が可愛くてつい抱き締めてしまった。
ルキアも嫌がらず、抱き締め返してくれた。
「誕生日おめでとう、恋次。
側に居てくれてありがとう。」
,