NOVEL

□飛び散ったのは花弁か、理不尽な気持ちか。
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「恋次の大馬鹿者め!!」

無意識に蹴った花弁が散る。
罪悪感は感じるがそれを上回るものがある。
恋次と喧嘩をしてしまったのだ。イライラする。
恋次がいつもやるように乱暴に川原に座り込んだ。


恋次が怒鳴り私が脛を蹴ったのが悪かったのか?。
でも恋次だって頬を抓った…跡は残ってないが。痛かったのだぞ。
始めは何時もと変わらない近況報告だったのに、話すにつれて恋次の機嫌が悪くなっていき、最後にはその場を飛び出していた。

なんだか理不尽なものを感じる。
あんなに一方的に怒鳴らなくてもよいではないか…

「度量が狭すぎるぞ、変眉!」

折角の休みが台無しだ、恋次のせいで!





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