NOVEL

□聖夜の夜は
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「恋次の馬鹿者。」

冷たい風がより一層綺麗に見せるきらびやかなイルミネーションが今は悲しい。
現世のそれがするように、私も恋次と居たかっただけなのに、もうどれくらい待っただろう?
もう帰ろうと何度思っただろう?
あのビルの角を曲がってくる人間を何人見たのだろう?
もうやめよう。でも、後十分だけ。




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