PROSE U

□無題
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雪が降る
切なげに
痛い想い凍らせて
忘れない
君の影
そっと重なった
 
今 君に送りたい
甘い砂糖をかけて
心に沈む雪玉
白く塗った姿で
目の前に立っている
その兎が君だなんて
気付けなかったんだ
 
雪が降る
愛しげに
あったかい君に包まれて
好きなのかな
ほんの少し
見えた恋心
 
君の瞳に映る
いくつかの思い出に
どうか どうか
僕が居ますように
 
雪は止まない 雨のように
降り続け 僕を濡らす
君に辿り着けない様に
邪魔してるんだ
 
僕は行くよ
君が待つ街へ 走って
はやる心携えてる
行かないで
帰らないで
待ち合わせ場所はそのまま
駆ける姿
見せずに雪原に佇んでいて
 
雪が降る
切なげに
伝えたい君まで
言えないよ
君の姿
雪に隠れた
 
雪が止む
苦しげに
白い息は消えていく
忘れたい
君の影
二度と重ならない
 
 
 
 
 
 
「What's Happen?」
 
 
 
 
 
 
“She has never seen me.”

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