◆第4幕・Sugar。

□DESIRATE.
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朽木白哉の義理の妹。


それが。
『私』を『あらわす』、全て。






他に特筆すべき『モノ』が無いのだろう。



今の、
『朽木ルキア』という存在は。



『そんなもの』、なのだ。



試しに。
その辺に歩く隊士を捕まえて。
――聞いてみるといい。


「…ああ、朽木隊長の――」
――で、終わることだろう。






贅を尽くした『家』。


その日暮らしの生活だったあの頃に比べれば。
それは遥かにマシというもの。


これ以上望むべくもない。




不満。

言うならば。
自分の『実力不足』に。

『席すら得られぬ』
『不甲斐なさ』に。
――というところだ。





『朽木白哉』様の亡くなられた『奥方に生き写し』。

白哉様の目に留まった理由。
朽木家に迎えられた理由。


それだけで済むとは思わなかったけれど。



「朽木家に入るのならば、それなりの腕前でなければ」






それなのに。
それなのに。






「朽木家の養女」
それは瞬く間に噂になった。




多少の誇張と共に。






恋次と。
クラスの友人。

何か言わなければ。

そう――思って。
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