◆第4幕・Sugar。

□僕の、シュガー。
1ページ/2ページ



…今日は、ちょっっぴり大人のハガキも紹介しちゃうぜ!

――んー、ラジオネーム
『ストロベリー』15歳・高校生・男からだなっ。

…………。

…ほら!
早く読めよ。

――どうしたんだよ!?

な…っ!?
何でオマエ――そんな…
な、涙目に…なってんだよ…?

訳、わかんねえよ。

…ん…?

よ、読むのか?
…よし…読めよ?

さん、はいっ!

「――Q.ぼ…僕、の悩みを…聞いて下さい。
生まれて初めて――彼女ができた、んです。」

…おぉ!やったじゃん!

「綺麗なサラサラロングヘアーの、
色白な可愛い子で…天然ボケで
…守って…あげたくなるようでいて、
実は芯が強くて――マジメな子です。
僕には…勿体ない位、です。」

ほーう…中々じゃん!
『ストロベリー』!

「…でも、そんな彼女との――…つ、付き合いの中、で、
段々…不安に、思う、事が…あるんです。

…何て言うか、その…えっと…
彼女が――大胆、っていうか…あ、あの…つまり、その…
――積極的、なんです。
そういう――コトに…」

いいじゃん!その彼女。

「…嬉しくない訳じゃ、無いんです!
…そ…ういう、コト…
彼女と…し、し…たくない…とか、じゃ…なくって!!」

…ああ!?
『シたい』なら、『シたい』と言い切れ!!

――オマエ…何で、そんな…赤くなってんだよ?

俺、何か変なコト言ったか!?

…………。

ま、いいや。

続き行けよ。

――ほら。

「か、…彼女、は…
何て…いうか、――あの…む、胸…と、か、かなり…その…、
…大きい、方、だし。
たまに――目のやり場、に…困る、位…」

『特盛』、ってヤツだな!!

――な…っ睨むなよ!


「――だから…そういう、の、
意識…しない、なんて、コトも――ない、し…」

…ンだよ!!
何かハッキリしねぇな!

オマエもだよ。

にしても…何か――
羨ましくてムカついてきたな…

「――正直…僕も、経験豊富な…方、じゃないし…」

――絶対違うな!
『ストロベリー』(苦笑)

…っだァッ!!
な、何すんだよ!!


「…あまり…リードできる、自信…ない、です。

…でも、
『男として、マズイかな!?』とか、
『このままじゃ、彼女に嫌われるかも!!』って思えてきて、スゴイ心配です!!

いつも、あの…えっと…
そ、そういう…コト、
彼女に――流さ、れて…

――その…つまり…。

…ああいう、コ、ト、
とか、も…で…。

――えっと…僕は一体、どうしたらいいんでしょうかっ!?」


…………。

何、そんなに…息切らしてんだよ?

フツーに読めよ…


…あ。コメントだよな。

とにかく…そうだなあ…


――流されとけ!!

彼女はそれでも…お前が…

何だ…『ストロベリー』か――…『好き』、なんだし。

てか、むしろ
『そんなお前が好き』なんだろうな。きっと。

――な?
俺、今スゲー、イイコト言ってんなー!!


世の中にゃ、
『好きな女と、
<あんなこと>や
<こんなこと>をしたくても、
キスすらできねーっ!』
って悩むヤローもいるんだからな!!

結論、
『ゼータク言ってんな、コラァッ!!』

何かコレ…『悩み』っつーか、
単なる『惚気』だろ!?

しょうがねーな…もう…

…つー訳で次のハガキ…


――の前に…一護ォッ!

おいコラ!
てめーも、ちったあコメントしろよ!!

さっきから赤くなって、隅っこ座り込んでんじゃねーよ!!

聞いてんのかよ!!


END。

アトガキ→

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ