森林のトンネル‡小説
□紙ヒコーキ
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青く広い空に、紙ヒコーキが風にのって、空を飛んだ。
紙ヒコーキ
よく晴れた空の下で、私は、お昼を食べていた。
場所は、屋上。
「今日は天気がいいなぁ。ねぇ、その新発売のジュースおいしい?」
「ううん、あんまり。甘すぎ」
「そっか…よし、それ買わないようにしよ」
「うん、買わないほうがいいよ。だけど、あんたのお母さんて、新発売に弱いんじゃなかったっけ」
「ああぁぁぁぁぁ、そうだった。買わないように、メールしとかないと」
「そうしとけ、そうしとけ」
食べ終えれば、さっさと片付け教室にのんびりと話しながら戻る…。
それが、いつもの風景だった。
でも、今日は違った。