山雫ノ涙‡詩

□駅前
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外が暗い
星が見えず
月がうっすらと
見えるだけ


電車から降り
夜の駅前に立つ


自販機の
ぼんやりとした
光の傍で
寒さを我慢しながら
迎えを待つ


時計を気にするも
まだ時間ではない


ひらり

ひらり


腕に舞い降りたのは
雪だった


見上げれば
ゆっくりと
舞い降りてくる
雪たちが目に入る


その光景を
迎えが来るまで
しばらく
見入っていた

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