10/07の日記

00:07
しあわせな夢
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最近、夢を見ます。



保育園、小学校、中学校、高校の頃の友人に囲まれている夢。
出会って、いつの間にか別れていた友人たちと笑っている夢。
もう二度と会えない友人と手を取って、笑っている夢。


温かくて、やさしい夢。


その夢は私に温かさと至福をくれます。
当時、私が欲しくて、でも、親に強請れなかったものが友人たちから贈られます。

そして、私は贈り物を両手に抱き締めて、笑顔で友人たちに決まって言うのです。



「ありがとう」と「大好き」



けど、所詮は夢。
楽しくて、優しくて、キラキラしてて。
心地良い温かさに包まれた夢はやがて終わり、私は目を覚まします。

そして、決まって涙を流します。



「寂しい」



残酷な境界線。
至福に満ちた夢と空虚に溢れた現実との違い。
それに苛まれながらも私はまた夢の世界に囚われてしまう。

そして、目覚めと共に訪れる喪失感に自嘲する。





「ずっとココにいようよ」





今日、転寝していた時に見た夢。

私は目覚めの瞬間に友人たちにそう言われました。
所詮はただの夢。


だけど、本当にただの夢?





「蓮ちゃん、帰らないで。もっとあそぼう」





喪失感に満ちたココロ。
いつの間にか少しだけ冷えていた体。





けれど、握られた手の平だけが、何故かこんなにも温かいのです。





これは、ただの夢ですか?
これは、ただの私の願望ですか?

けれど、夢の温かさに抱き締められて、少しずつ現実の世界が嫌いになっていく私がいるのは確かです。





私は、恐ろしくて眠れません。
いつか夢の伸ばす手を取ってしまいそうで。
夢の世界の腕に抱かれて身動きが取れなくなってしまいそうで。




けれど、また、私は夢を見るのでしょう。

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