【ぷち☆たな】act.45
「おい!どうなってんだ!?
なんかここ…様子が変じゃねぇか!?
なんで俺たちが“表”であいつと話せねぇんだよ!?
こっちはいろいろ言いたいことがあんだぞ今回は!!!」
「わからないよ、僕にだって…
でも、よくわからないけど、なんか…凄く居心地悪い感じがする…っ」
「うちも…。
いつもならここでみんなと楽屋トークな時間ばってんが…なんかもうここにおりたくなか気分が…っ」
「ねえねえっ…ユキちゃんたち知らない?」
「え?いないの?
…あ、そういえば、謙信もどこだろ…??」
「ユキちゃん…っ」
「ちょっ…このなんともわからんキショイ雰囲気の中、なにやら事件な匂いさせんでばい…怖かぁ!」
「事件だ!!」
「ぎゃあ!?なんね!?なん出た!!?」
「ここの茶棚にあった菓子が全部のうなっとった!!!!」
「平和かぁぁああ!!!!」
「バカ言うな!!大事件ぞ!?俺が食わんうちに食いもんが無くなったっぞ!?しかも全部だ!!!」
「アンタのことだから、空腹で無意識のうちに食べたとかじゃないわけ…?」
「そんなわけあるか!!
俺は食いもんのことは空腹でも満腹でも忘れん!!」
「まあ、そうね…健吾ならそうだろね…」
「…うぅ…っ」
「Watch step」
「――ん?
おい七色ロン毛。ネクラはどうかしたのか?」
「Well…それが…僕にもわからない。
あちらの隅で蹲っているのを見つけたんだが…」
「ねえ…ボク、ここにいたくないよっ。咸ちゃん、ひふみちゃん、帰ろっ?」
「うぅ…っ、怖い…っ、なにも…無い…っ」
「ちょっと、どうしたの二人とも…っ」
「おかしいな…ここに郁は来ていないのか?」
「先生か?
俺は見とらんぞ」
「ちょっとちょっと!この状況で更に郁先生行方不明とか言わんでくださいばい!?」
「チッ…!なんなんだ一体。
ここで何が起き」
≪ぷち部屋、突如暗闇に…≫
「――ハァァァィ…!
あ〜…折角、ここまで出て来たんで…ちょっとお邪魔してみた…あーわかってる。俺、空気読まないって言ったよな?言ったわ。ン?わかった?
ま、いいや…あァ、イイ場所だよなァ…ココは。ほら、お菓子もあるし。ナニ部屋だっけ?
ここで、アレだろ?
だぁい好きな仲間たちと、流れる時間と無関係な話をして、現実から目を逸らせるってヤツ…ンッフフ…あァ…退屈だ。
なァっ。おたくには大切なものってあるか?
人に奪われたくないくらい大切なもの。
誰にも見せたくない、ずっと独り占めしてイタイほどのもののことだァ…あァ…あるよな?言わなくてもわァかってる…
それをサ…目の前で壊されたらおたく、どうする?
…ン?…どうした?…あァ、他に気になることがあるって顔してるな。あァ…そうか。
…気になることねェ?…なんだろうな?
…ふん…
……さっきまでここにいたヤツラ、とか?
…気になるか?
さっきのヤツラが何処にいったのか。
“あとの一人はどうして此処に来なかったのか”…
…ハァァ…俺は受け入れンのが好きじゃないんだ…
――…一人ずつだ。お前が俺から目を逸らしたら一人ずつ大事な仲間が消えていく。
嫌か?
だったらァ…“俺を思い出せ”。今スグに…!!」
【危険!異常発生のためぷち部屋緊急閉鎖!
…次回、“第42話”までの再開不確定…】