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□心霊物語り
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私ヤッチの霊能師的怪談を語るには、今から五百年以上前の戦国時代にさかのぼらなくては成りません、第一話〜第四話くらいまでは、霊とは余り関係無い物語りですが、後ほど沢山出て来る心霊体験小説に繋がりますので最初から読んでね、第一話始まり始まり…、ズドーン、ドドドーン百雷轟く様な銃撃音、しかし、現在のMー16、AK74の様な高性能アサルトライフルの乾いた発射音では無く、種子島と呼ばれている旧式火繩銃の腹に響く発射音で有る、しかも数百丁の実弾装填種子島が筒先を揃えて照準を合わせて居る数十軒先には、粗末な着物を身に纏い手には竹槍や錆びた鎌等、武器と呼ぶには、余りにも粗末な得物を持った、女、子供の一団が居た、女の中には、美貴ちゃん(私お気に入りの美女の幽霊)様な美しい顔立ちの若い美女や宏子のオバサンの様なV恐い顔(このおばさんは実在します)、富ちゃんの様なニ不細工な顔(このおばさんもまだ生きてます)、みゆきさんの様なケ老婆(まだ57歳、じゅうぶんおばあちゃんか?)まで居るが、これから我が身に起こるで有ろう阿鼻叫喚な悲惨な惨劇を想像して泣き言を言ったり、「死にたく無い」と小さな泣き声を漏らしながら
、出来る事なら聞きたく無い突撃の命令を待っていた、やや時を開けて無駄死にの突撃命令が出た、犬死に部隊は更に大きな泣き声を出しながら鉄砲隊に向かってヤケクソの突撃を開始した、迎え撃つ織田鉄砲隊の鉄砲組み頭は後で自分達が楽しむ為に女達の脚足を狙い撃つ命令を伝えていた、「放て」、鉄砲組み頭の命令が飛び再び百雷が轟いた、時は五百年遡る事、戦国時代真っ只中、近江姉川の戦いの数年後、ひん死の浅井長政軍を皆殺しする為に織田信長率いる織田鉄砲隊と山本山城を護る浅井方残党軍の山本山、山麓で見られた、虐殺場面の一場面である…山本山怪談第一部終り


    第二部
ズドーンズドドーン、ウギャ〜、ギャオー脚足に焼き火箸を当てられた様な火の付いた丸太で撲られた様な激痛や鈍痛に襲われ脚を抱え一斉に倒れる女達、種子島の一斉射撃を脚足に受けて、のたうちまわる浅井残党軍の女、子供達で有る、撃ち倒した織田鉄砲隊の男達は、種子島とフンドシを捨て去り、股間の肉槍を、おっ立てて、のたうちまわる女達を犯し捲くりに我先に突っ込んで行きます、その後は、お約束の様になぶり殺され、山本山麓の沼や湿地にボロギレの様に捨てられました、その他の山本山城周辺の合戦での何千人もの犠牲者も織田軍は情け容赦無くこの沼や湿地帯に投げ捨て去りました、その事は史実には残っては、居ませんが、今私の側に居て、この物語り作りのお手伝いをしてくれている、三体の美しい幽霊が、手に取る様に教えてくれて居ます、この霊達は以前、私が山本山、山麓のある工場で救霊して助け出した織田軍に犯されて惨殺されて例の沼に捨てられた御本人達の一部の霊達です、話しは少し離れますが、織田信長が此処(ここ)まで執拗に浅井残党を皆殺しにするには訳が有ります、戦いは数年遡り、近江姉川の戦に戻ります、姉川の戦は浅井、朝倉
連合軍が近江の地に侵略してきた織田、徳川侵略軍を迎え撃って、死闘を交えた戦いで、織田、浅井が主戦、徳川、朝倉が支戦を戦う陣構えで合戦に成りました、信長は織田精鋭軍に十二段の陣構えを構えさせ迎え撃ちましたが、浅井旗本隊の突撃で十一陣まで突き破られ、馬上で失禁しらがら逃げ出しましたが、その時、朝倉軍を、蹴散らした、徳川軍が織田軍を壊滅状態に追い込んで奮戦している浅井軍の無防備な横腹に横槍を付ける必死の戦いで信長討ち死に直前で浅井軍を撃退し、浅井朝倉連合軍は総崩れに成り、小谷城に敗退する形で、辛うじて信長が勝ちを拾うと言う形で終わりました、この戦で浅井長政と湖北武士の強さを思い知らされた、信長は何とか長政を味方に付けたくて、あの手この手や凄い厚情件で味方になる様に誘いましたが、一度敵味方に成った仲、死ぬまで戦うと長政が跳ね退けたので、味方に成らぬ強敵軍を恐れた信長は何年も賭けて浅井軍の皆殺し大作戦に出たのでした、そしてこの山本山山麓の戦いの中で、女達と共に織田軍団と勇敢に戦い壮烈な戦死を遂げた大神官率いる神主の一団がいました…この大神官の霊が平成の世に成って私ヤッチと死闘を繰り広げ
る事に成ります、察しが着く読者の皆さんにはもう解って居ると思いますが、あの沼や湿地帯が五百年後、私が徐霊する事になる山本山、山麓の工場建設地なのです…これで第二部は終わりですが、いよいよ第三部から山本山山麓の工場山の建設地造成の話しに入って行きます、お楽しみに…第二部終わり


 第三部
ガガガガガッ、ドドドドッ、ブルドーザや建機がそれも重機と呼ばれる大型のタイプのものが、しかも十数台も、中型小型の建機や輸送用のトラックやダンプまで含めると五十台前後の鉄の塊の様な機械達が大企業の大型工場を造る為に一斉に沼や湿地を埋め立てて居る、しかも山本山、山麓の例の沼や湿地をで有る、「又だ」、比較的小さな機械や手作業で整地の作業をしている、作業員が湿っぽい土の中から、何かを拾い上げた、ウゲィa骨で有る、ウゲゲaしかも人骨で有る、しかしこの作業員は、落ち着いた表情で少し離れた所でキャタピラ付きの小型運搬車に乗って居た作業員と随伴の作業員を呼び寄せた、そして、随伴の作業員にその人骨を手渡した、手渡された作業員は手慣れた動作で運搬車に骨を重ねた、えっ、か、重ねたaそうすでに運搬車には既に、何十体分もの人骨が積まれていたので有る、整地工事に入って今日で調度二十日め、この地域一帯で昔大きな戦が何年にも及んで、有った事は(聞いて居た)ので、えっ(聞いていた)ヨそうです今この現場で働く作業員達は、殆どが、地方や遠方の方々で、地元の人は一人も居ません、昔から嫌な言い伝えや、気味悪い伝説やあげくのはてには、物の気(もののけ)を見たと言う人々まで数多く居て、地元の人は誰一人この一帯に足を踏み入れる者当然居ません、 第三部終わり


   『第四部』
、前章の埋め立て工事が始まってから、三週間が、過ぎた辺りから、奇妙な噂が、ささやか始めました、工事現場の人が居ないはずな所で人影を見たとか、人が行けない所(水面の上)を人影が歩いて居たとか、ひどいのに成ると、合戦姿の侍達が切り合って居たとかである、ただ目撃例は、複数いや、かなり有るのだが、やみくもに目撃されるのでは無く、幾つかの、法則ヨが有る様である、目撃時間は夜遅く(夜中の二時位)、目撃された姿は、粗末な着物姿の女子供か、くたびれた甲冑姿の男である、はっきりしている事は、100パーセント和風(和装)姿である、目撃場所は、比較的沢山の遺骨が出土した地点そして、水銀灯やハロゲン灯等、太陽光に近い波長の照明が無い所か、その照明が届き難い地点で目撃例が多発していると言う共通点が有る様である…「あの人影達は、幽霊か亡霊だ、いやそんな生易しい物じゃない悪霊か怨霊だ今に祟りが当たるぞ…いや呪い殺されるぞ…そんな噂が作業員の間や現場に広がるのに、さほど時間が掛かるはずもなかった、第四部終り


『第五部』
工場の整地工事現場に幽霊や呪いの噂が広がってから三日目で二十人程の作業員が、辞めたか逃げ出していた、その他六人がノイローゼや精神を病んで仕事を休んでいた、全作業員の二割を三日で失う結果に成った工事会社の経営陣は、青ざめた、ただでさえ、人骨、遺骨が大量に出土して、工事が予定より遅れ出して居る時期である、整地工事が遅れると言う事は、この後、控えている基礎工事を始め全ての建設工事が大幅に遅れると言う事である、本社から費用や経費は二、三倍掛かっても良いから、整地工事の遅れを取り戻して予定通りの工期に追いつけと厳しい、命令が矢の催促で届いてる最中で二十四時間三交替でフルピッチで工事を始め様としていた矢先に二割の作業員を失っのである、もちろん、新しく三割の作業員を増員募集していたが例(霊)の噂で一向に人が集まらない状態である作業員を三割増やす予定が二割減って簡単に計算しても五割の減である、現場の経営陣が青ざめるのも無理が無い話しである…第五部終わり、つづく


『第六部』
例(霊)の呪いの噂により作業員が逃げ出す事件が起こり、作業員不足が重大な問題に成っていました、その中でも、特に深刻なのは夜間に働く作業員や夜勤要員の大幅な不足です…そう幽霊が出る時間帯に勤務する従業員が極端に不足していたのです、この問題に対処すべく建設会社の取った対処法は、第一策に夜間作業員の賃金を今までの二倍に増額する、第二策に管理職や役付きの社員を会社命令で半強制的に夜間作業に回す事、第三策に警備員、増員による夜間巡回の強化策です、第一、第二策で夜間作業員の確保、第三策で作業員の心や精神の安心感を満たすと言う対策を取りました、その対策を取って一日目の夜間作業の時です、一人の現場監督が作業現場で愚痴りなが作業に入っていました、「クソ、まったく困ったものだ、大の大人が幽霊だ祟りだと逃げ出すんだから、お陰で、こちとら今日は日勤夜勤だ」と言って、前方で作業をしているブルドーザを見た時の事ですブルドーザの上には、ヘルメットを被った作業員と髪の長い女が乗って居るのが見えました、「あの野郎、職場に女を連れ込みやがって、オマケにブルドーザの上にまで乗せやがって、唸り飛ばしてやる」と言っ
た時に側に誰かが来たのがわかった、その人物に、「お前も一緒に来てくれ、あのブルドーザの作業員の奴、女なんて乗せてません、なんてしらを切りやがったら、お前もちゃんと女を乗せて居たと証人に成ってくれ、行くぞ」そう言い終わるか終わら無い内にその人物を連れてブルドーザの方向に駆け出しました、それを少し離れた位置から見て居た巡回中の二名の警備員も「あのブルドーザの作業員、女なんか連れ込んで現場監督に『しこたま』怒られるぞ」そう言って自分達もブルドーザの方向に駆け出そうとした時もう一人の警備員が「あれ?なんで、監督も女を連れてるんだ」と言いだしたが、警備の仕事も結構退屈なので、作業員がなんて言って監督に怒られるのだろうか?、又作業員がなんて言い訳をするのだろうか?暇つぶしには、持ってこいだ、早く怒られる処がみたいその気持ちの方が優先するのでその他の事は余り気にせず、三人?で自分達もブルドーザ目指して駆け出しました…第六部終わり、続く…

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