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□プロローグ@「兄ちゃんと俺」
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「江戸幕府…?江戸幕府は………ええと」



俺は佐久間 初日(さくまはつひ)。
今現在中学3年生で15歳。


今は受験勉強真っ只中です。




「うう……江戸幕府…………江戸時代は、えっと………」




只今歴史猛復習中。

教科書をペラペラめくる




江戸時代江戸時代…………………




「1603年!」




「?!」




「よう初日、勉強はかどってる??」




おぼんにおにぎり数個と麦茶を乗せた

見覚えのある俺の大好きな顔。



「兄ちゃん!!」




「うんうん、そんな嬉しそうな顔をするな(笑)どれどれ、兄ちゃんが教えてやろう……」





おぼんをテーブルの上に乗せて俺の近くによる。





湿っぽい空気とボディソープなどの香りが鼻を突く



兄ちゃん風呂上がりだ……






「お、江戸時代か〜。俺の得意分野だな」




「年表が覚えられなくて……」



「んーそんな細かく覚えなくてもいんじゃないか??
時代の変わり目の年号とか、重要な部分だけで」





「そっか。うん、頑張るよっ!」




兄ちゃんの顔を見上げて笑った





「おう!頑張れ!俺の行けなかった分、頑張って楽しめよ!」





わしゃわしゃと俺の頭をなでる





「…へへッ…うん!」




「よし!もう少し付き合ってたいけどバイトの時間だな…初日、無理しないで頑張れな」




「うん!兄ちゃんこそ、無理しないでよッ!!」




「ああ、じゃあ行ってくる」




「行ってらっしゃい、兄ちゃん!」




笑顔で俺に向かって手をふって兄ちゃんは行ってしまった










「よし……もうちょっと頑張るか!!!」
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