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□Come on,Happy!
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と思ったところでチャイムが鳴る。この時間帯なら、扉の外に予想できるのはただ一人だ。




「よっ!入るぜー」




『おう、……っておい!ちょっと待ちやがれ!』


予想は外れていなかったが、その格好は予想していなかった。


入ってきたのは山本で、その頭には赤い厚紙に鬼だと思わしき生物の絵が描かれていた。



「ん?あ、これか?やっぱ豆まきっつったらこれだろー」



にこにこと笑みを浮かべて額の面を指す山本。ちくしょー可愛い…なんて思うより先に、問題がある。


『なんで鬼なんだよ!』



これから鬼を調伏させるっつーのに、なんてカッコしてんだよ。(そんなお前も可愛いけど!)



「いやー、やっぱ豆まきすんなら鬼役いねぇと困るじゃん?しかも獄寺やりそーにねぇしさ」



平然と言う山本の言葉で、新たに分かったことがある。

この儀式には形代が必要なのか!


そりゃそうだよな、一般人に鬼が見える訳がねぇ。それを補うために形代を…!
けど、山本を形代に出来るわけがねぇ!それならいっそ…



『…それ、俺がやってやる。』




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