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□ここで眠る君へ
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でも、万が一って確率にかけてさ、
笑って頭撫でてくれたりするかも。
『バカだな』って言って、いつの間にかオレと変わんないくらい大きくなった手で、髪をさ、ぐしゃぐしゃって撫でてくれんの。
あれ、すげー気持ちいいんだぜ。
そんで、腕が伸びてきて、抱きしめてくれる。『テメェより先にいってたまるか』って、眉間にシワ寄せたまま笑うから、オレも笑って、キスする。
これが良いな。うん。まあ、獄寺がみてたらの話だけど。
あ、けど。
オレ、約束したことも守れてない。
獄寺の代わりに、ツナを支える右腕がわりになること。
どっちかいなくなったら、一日だけ泣いて、もう泣かないこと。
ちゃんといきていくこと。
約束、したのにな。
これじゃあ最後の希望も望み薄かな。…いや、最後なんだし甘やかしてくれたって、バチはあたらねーと思う。
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