Main


□バースデイ・クライシス
1ページ/3ページ




うそ、…マジで…?




『バースデイ・クライシス』





ちょっと待って。…だって、何にも言ってなかったじゃんか…!



オレは今、幸せの絶頂から危機のきわに突き落とされ、今にも落っこちてしまいそうな状況にいる。


ことの発端は、今から一時間前に遡る。




―――――――



「えっ、今日来れるんスか!?」


『おう、今からジェット降りて、夕方には着くからな。そしたら、家に真っ先にいくよ。』


「はい!じゃあ、準備して待ってます!」






この会話を終えて携帯切ったオレの顔は、絶対にやけてたに違いない。自信ある。
久しぶりに会えるって言うんだから、いやがおうでも顔緩んじまっても仕方ねぇと思う。


ツナん家でいつもみてーにだべってたら、突然の連絡と嬉しい知らせ。

案の定、ツナには分かったみてーで、『ディーノさん?』って聞かれたから、頷いてにやつくの抑えつつ頷いた。



「おう!今からこっち来んだって。」


『今から!?…とりあえず、良かったね。』



「うん、家来るってさ。オレ、準備しねーと…」




だから帰るな、って言う前に、どっからか小僧が現れて、地雷を一つ落とした。



『あいつ、自分へのプレゼントとして日本行きをねだったみてーだな。』




次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ