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□バースデイ・クライシス
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うそ、…マジで…?
『バースデイ・クライシス』
ちょっと待って。…だって、何にも言ってなかったじゃんか…!
オレは今、幸せの絶頂から危機のきわに突き落とされ、今にも落っこちてしまいそうな状況にいる。
ことの発端は、今から一時間前に遡る。
―――――――
「えっ、今日来れるんスか!?」
『おう、今からジェット降りて、夕方には着くからな。そしたら、家に真っ先にいくよ。』
「はい!じゃあ、準備して待ってます!」
この会話を終えて携帯切ったオレの顔は、絶対にやけてたに違いない。自信ある。
久しぶりに会えるって言うんだから、いやがおうでも顔緩んじまっても仕方ねぇと思う。
ツナん家でいつもみてーにだべってたら、突然の連絡と嬉しい知らせ。
案の定、ツナには分かったみてーで、『ディーノさん?』って聞かれたから、頷いてにやつくの抑えつつ頷いた。
「おう!今からこっち来んだって。」
『今から!?…とりあえず、良かったね。』
「うん、家来るってさ。オレ、準備しねーと…」
だから帰るな、って言う前に、どっからか小僧が現れて、地雷を一つ落とした。
『あいつ、自分へのプレゼントとして日本行きをねだったみてーだな。』
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