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□かぽーん
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事の始まりは、夏休みも後半に差し掛かった、8月の真っ昼間。
なにもしなくても汗がじわじわ出てくる程に暑い。
俺は大して残ってもない宿題を仕上げるために、樹っちゃんの家に行った。

普段なら、古いクーラーが効いていて、快適なはずの樹っちゃんの部屋なのだが、所有者でもない俺が言うほどに古いクーラーは、今朝、いかれてしまったらしい。
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