三国志書物1

□CATPANIC(製作中)
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寝台の上に、ぽこりと白い塊が出来ている。其れは、規則正しく動いている。すぅすぅと言う寝息が聞こえるので、白い塊は人間で、寝ているだけだというのが分かる。

ここは、夏侯惇宅の夏侯惇自身の寝室である。寝ているのは夏侯惇である。規則正しく動く白い塊のお陰で、深く寝ているのがわかる。掛け布を顔の半分まで上げ、丸くなって寝ている姿は小さな子供のようである。

と、白い塊がもごもごと動き出す。もうそろそろ目が覚めるようである。寝起きはあまりよくないので、起きて直ぐはとろんとした目をしているの夏侯惇の特徴だ。今日も、身体を起こして直ぐに動けず、寝台の上でぼんやりと目を擦っていた。
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