空の思い 雨の声



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鉄錆びの匂い立ち込める静寂の中 荒れた息を整え曇天の空を見上げた。
ひとつ またひとつ落ちる雫は瞬く間に数を増やし 容赦なく身体を濡らしてゆく。
奪われる体温‥このまま 朽ち果てるのも 良いかもしれない‥。


( 生きろ‥ )



言われた気がした。



その声が気になった‥



その声の主に会う為に‥



今を生きる。



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