一秒も待てない
<<
*
<
> >>
ドカドカと階段を上がる足音。勢いよく開けられる戸。二週間ぶりに会う恋人‥
「お帰り、ひじ‥」
強く抱きしめられ深い口づけを受ける。
「‥っ、何なんだよお前はっ、ただいまも言えねーのかよっ!」
口内に残る煙草の苦みに顔をしかめ彼の人を睨みつける。
「悪りぃな‥銀、もう。」
ひょいと抱えられ奥の部屋へ連れていかれた。
[
戻る
]
©フォレストページ