母なる紋章

『27の真の紋章・生まれいずる』



最初に『闇』があった。

『闇』は長い、長い時の狭間に生きていた。

『闇』はあまりに長い間
寂しさの中で苦しんだために、
ついに『涙』を落とした。

そして『涙』から2人の兄弟が生まれた。
『剣』と『盾』である。

『剣』は全てを切り裂くことができると言い、
『盾』はいかなるものにも傷つけられないと答えた。

そして2人は戦うこととなった。
戦いは7日7晩続いた。

『剣』は『盾』を切り裂き、
『盾』は『剣』を砕いた。
『剣』の欠片が降り注ぎ空となった。
『盾』の欠片が降り注ぎ大地となった。
戦いの火花が星となった。

そして『剣』と『盾』を飾っていた
27の宝石が『27の真の紋章』となり、
世界が動き始めたのである。        




                  『創生の物語』より引用

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