設定・外伝集

□本編用語説明録
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『龍は雲に従う』用語



●巨椋池(おぐらいけ)
コーちゃんの住んでいた場所。平安京の南方にある巨大な水辺。宇治(うじ)川、木津(きづ)川、桂(かつら)川の合流地点。当時京都最大の淡水湖。
周囲約16km、水域面積約800ha。
豊臣秀吉による伏見城築城期の築堤などの土木工事により姿を変え、最終的には1933年(昭和8年)から1941年(昭和16年)にかけて行われた干拓事業によって農地になる。

●宿『一期一会』(創作)
利禄紐心が営んでいる高級宿屋。当時珍しい二階建て建築。『藤・桃・竜胆・梅・睡蓮・桜』の六つの部屋のある本館とは別に厨(くりや)や物置などの小屋がある。
上級貴族がよく利用する。

●恐慌の瞳(創作)
戦闘に富んだ才を持つ異形が有する能力。何かしらの呪術とは一切関係なく、身に潜む膨大な妖気と戦気を感じ取った弱者の本能が恐怖に呑まれることにより起こる硬直現象。
相手を隷従させるほどの威力を持つとなれば相当限られてくるのだが、能力に秀でた者は種族関係なく会得できるものであり、ヒトでさえ有することもある。

●火界呪
光元が紐心に使った呪。不動明王の呪で、大火炎が流出している様を連想しながら唱える。(呪術集にて詳細)

●九字
光元が白河とコーちゃんを引き離すのに使った呪。『臨兵闘者皆陣列在前』と呪を唱えドーマンを描く。どんな強敵も恐れるに足りないという護身の法。(呪術集にて詳細)

●火鼠の皮衣
紐心と白河の取引物。竹取り物語の宝の一。火にくべても燃えない衣。金気の異形である白河はこの衣を得ることで自身の弱点である火気を克服しようと目論む。

●雲は龍に従い、風は虎に従う
今作の題名の元になったことわざ。雲に乗って龍の勢いが増すように、天子の下には必ず賢臣がいて助力するということ。


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