最奥の社

□ひ・め・は・じ・め
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黒禅「今日から新たな年が明けましたね…」
氷影「新年明けまして、まことにおめでとうございまする!」
土黄「今年もよろしく…なっ!」
白秋「……何故わざわざこちらへ振り向き、しかもわざわざ語尾を強調させるのですか…」
土黄「そりゃ…お前は別モンだからさっ!(照)」
黒禅「そうですとも…貴方は我が情人として別格の扱いを受けて然(しか)るべき―――」
氷影「それは聞き捨てなりませぬな黒禅殿っ」
土黄「俺も右に同じだっ!」
氷・黄「御曹司(白秋)は私(俺)の情人です(だ)っ!!」
白秋「…………ハァ(嘆息)」
黒禅「おやおやため息をつきますと幸せが逃げますよ…?あぁ、もしや『三人も誑(たぶら)かすとは私はなんと罪な男(受け)…』など思っていらしたり…」
白秋「同性に対しての貴方方の異常な愛の示し方に辟易しているのですが?ありえない『男』の読み方を創らないで下さいませ」
黒禅「ご安心を…貴方へだけの特別仕様ですから…あぁそんな熱っぽく見つめないで下さいませ…!(照)」
土黄「あんな殺気籠もってんのに、あいつよく気付かねぇな!(笑)」
氷影「『特別』と申せば、年始めの情交は普段とは別に『姫始め』と申されるそうですな」
白秋「(何故この話の展開に……いえ私が手枷をはめられている時点で必然……?)」
土黄「なぁ、それってやっぱ年に一人しかもらえねぇもんなのか?」
黒禅「ではその権利を奪い合う為に私達は揃ったと…?では存分に殺し合いを…(爪伸ばし)」
土黄「上等だ。あいつが俺のもんだって証明してやるよ(大剣召喚)」
氷影「御曹司の為に、この氷影絶対に負けられませぬっ(鎖鎌構え)」
白秋「殺し合うのは勝手ですが私まで巻き込まないで下さいね(さらり)そういえば先程凱鷲殿から手紙を渡されたのですが、生憎この手では開封出来ないので解放して頂けません?(縛られた手を掲げ)」
土黄「んじゃ俺が」

ビリビリビリ

白秋「開封でなく解放……」
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