最奥の社

□幻惑の奏者
1ページ/8ページ


黒蛇族。それは狂気と好戦の性(さが)を危険視され、聖獣界より人の世に手を加えることを禁じられた一族であった。

しかし人界は戦乱の世。血の臭いに誘われたか、はたまた戦の高揚を感じたか…彼らは密かに人界に降り立ち、ある一国の下に身を寄せ、力を貸し始めた。

異変に気付いた聖獣界は、黒蛇一族を止めるべく陸の異形を統制する白虎一族に『阻止・鎮静』の命を与えた。
白虎一族は黒蛇一族の仕える国と最も敵対する国の下に駆け付け、対抗する態勢を整えた。



こうして敵対する二つの国と二つの一族は、それぞれ相手を討つべく陣を整える。決戦は明日に迫っていた。


.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ