僕忍
□ぼくにん―カニ野朗来たる―
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「やあ、今日は、極君に國君」
赤い髪の、後ろに変な仮面を引っさげた紳士さんがやってきました。
ぼくは頭をぺこっと下げて「こんにちはー」と挨拶しました。
この人は、おじーちゃんの友達で、外国を色々回っています。
仮面も、外国で買ってきたそうで、よくかぶっています。
でも、その仮面がぼくと兄ちゃんには「カニパン」にしか見えません。
なので、陰でこっそりその紳士さんのことを、「カニパンさん」と呼んでいます。
ちなみに、紳士さんが家に来る理由は、おじーちゃんと決闘するためです。