朝焼けの館

□難攻不落の恋模様。
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If…もしも、俺が可愛い女やったら。
あの笑みを絶やさん唇は、Yesと言ったやろうか。
きっと、答えは……。


「小春〜」
テニス部だけでなく、生徒会室に小春を呼びに行くんが、俺の日課や。
まぁ、日課っちゅーわけでもないんやけど、その役目を誰にも渡したないねん。
「あら、ユウくん」
「オサムちゃんが呼んどったで、練習メニューの事ー言うて」
「アリガト。白石くんも一緒なんやろ?なら話が早いわ」
そう言って立ち上がる小春に、微塵も動揺の色はない。
他の生徒会役員に笑顔ふりまいて、そつなく場を去ってくる。
I.Q.200と人は小春の事を言うねんけど、それも間違いじゃあらへんと最近思う。
まるで、隙がない。

ほら、こうやって後ろから抱きしめても。
「…一氏、ここはコートの上やないで」
さらりと言葉だけ残して、行ってしもうた。
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