御礼企画

□36.5
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「若、何かお悩みですかな?」
昔からの従者で、ランファンの祖父でもあるフーが俺に声を掛けてきた。
――実は最近、お前の可愛い孫娘への疾しさを含んだ恋心に悩まされてるんだ。
などと、言える訳が無い。
「いや、何でも無いよ。気にしないでくれ」
フーは、やや訝しんだ表情をしながらも、左様にございますか、と一礼してその場を去った。
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